ウォーレン・バフェット ウォッチャー

"投資の神様"と名高いウォーレン・バフェット氏をウォッチするブログ。同氏がCEOを務めるバークシャー・ハサウェイ社の動向と関連する情報をフォローする。

S&P 500 vs バークシャー

先週の土曜日にバークシャーの株主総会が開催されました。今回は初めてYahoo Financeで生中継されたのでご覧になった方も多いのではないでしょうか。ちなみに私は「朝まで一言一句聞き漏らすまい!」と意気込んでいたにも関わらず、日本時間の2時には夢の中にいました(笑)


リアルタイムでは殆どバフェット、マンガーのQ&Aを聞いていなかった私ですが、さすがは注目度の高いイベントだけあって、翌日にはアメリカのメディアがこぞってその内容を放道しています。


今回バフェットは一般投資家向けの投資戦略として、ヘッジファンドのパフォーマンスについて言及しましたが、クローズドエンド型のファンドとも言えるバークシャーのパフォーマンスについて考えたいと思います。


ここ数年バフェットは、一般投資家が略確実に大きなリターンを享受する為にはS&Pに連動した低コストのインデックスファンドを購入すべし、と説いてきました。ヘッジファンドは莫大な管理費がかかり、それが低パフォーマンスを招く、という論拠です。


実際に、今回の株主総会でS&Pとヘッジファンドのパフォーマンスを以下の通りグラフで表しました。

確かにS&P500の2008~2015年の8年間のパフォーマンスが+65.7%と、21.9%に留まっているヘッジファンドを凌駕していることがわかります。


ではこのグラフにバークシャーを加えたら、どの様な結果になるでしょうか。


(バークシャーのAnnual reportより筆者作成)

同じ期間で見た場合、バークシャーはS&P 500の+65.7%を上回る99.5%を記録しています。つまり、2007年末にS&P500とバークシャーに其々投資した人がいたとしたら、2015年末でそのCapital GainはバークシャーがS&P 500を50%以上、上回っていたことになります。


さて、このグラフの起点は2008年ですが、この年は世界的な金融危機が起こった年です。仮にこの年を抜いて2009-2015年の7年間で計算したら、パフォーマンスはどの様になるでしょうか。


なんとバークシャーが120.6%とS&P 500の163%に後塵を拝しています。つまり、金融危機直後の2008年末にS&P500とバークシャーに其々投資した人がいたとしたら、2015年末でそのCapital GainはS&P 500がバークシャーを35%以上、上回っていたことになります。金融危機後の伸びはS&P 500に軍配が上がったということです。


仮にこの傾向が続くのだとしたら、我々一般投資家の投資戦略は「金融危機、若しくは世界恐慌並のリセッションが訪れる直前に現金化、若しくはバークシャーに投資、その後回復基調に入った後はS&P 500に資金を移す」ことがベストであると言えます。


では、その様なことが可能なのでしょうか。あのバフェットでさえも「危機が訪れることは予測出来るが、それが5年後か10年後かはわからない」と常々発言しています。


実はヘッジファンドとは、まさにこの投資戦略を実践しようとする集団なのです。上記で述べたベストと思われる投資戦略を試みるのです。


ところが結果はどうでしょう。皮肉なことに、逃げ足を早くしたことで金融危機の際にはS&P 500ほどのダメージを受けていませんが、その後急回復を果たした2009年には上昇基調に乗り遅れ、EU債務危機が騒がれた2011年にはマーケットに乗っていればプラスとなっていたものの、マイナスを記録しています。MBA上がりの非常に優秀な集団を以てしてもマーケットの動きを予測することは困難であることを示唆しているのでしょう。バークシャーはおろか、S&P 500にも勝てないことから、如何にマーケットの動きを予想することが無意味であるかが理解出来ると思います。


マーケットの動きが予測出来ないのであれば、長期的に見て確実に伸びると思われるS&P 500に掛ける、若しくはバークシャーに委ねる、という選択が回りまわってベストな選択となります。


更に言えば、株価が長期的に企業の価値にフォローするものならば、S&P 500の中でも長期的に競争力のある企業を有するバークシャーに掛ける、ことがベストな選択なのかもしれません。








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