バークシャーの競争相手は誰か?
BuffettはPrivate Equity(PE)の手法を短期的視野でしか物事を考えず、(その結果)ハイレバレッジで企業買収をし、価値を毀損させているとしてしばしば批判します。
Buffettは何故PEを批判するのでしょう。それはBuffettがPEをBerkshireのcompetitorと看做しており、PEとの差別化を図らなければならないから、と考えると辻褄が合います。
近年、上場企業への株式投資から大企業のM&A・非公開化に舵を切っているBerkshireにとって、PEは同じ手法を採る競争相手になります。更に、buy&holdのみで投資先企業の原則経営陣に口も手も出さないBerkshireに対して、PEは投資先企業の価値向上策を持ちながら買収する為、Cash Flowをひく際の前提が同じであればPEは高い価格をoffer出来ます。
被投資先、若しくは既存株主は通常であれば高い価格をofferするPEを受け入れなければなりません。Berkshireは価格以外の何かで既存投資家に対して理由付けをしなければPEに買い負ける、若しくはPEより高い価格を支払わなければならなくなります。その理由付けとして、買収先に手を出さない(現経営陣を引き継ぐ)、長期に亘って保有するということを挙げていると考えられます。
BerkshireがPEを批判しているのはその手法でなく、本質的にはcompetitorとの差別化を図る為なのです。